買取ぞうさんはフリー・ジャズのレコード・CDを高価買取中

数あるジャズのサブジャンルの中でも、現在「ジャズ」と聞いて多くの人が思い浮かべるような「いかにもジャズらしいジャズ」と言えば、「ビバップ」を経て誕生した「モダンジャズ」。1940年代半ばから1950年代までに登場した「ビバップ」や「クールジャズ」などの一連のジャズのことを、「モダンジャズ」と呼びます。

モダンジャズの幕開けとなったビバップは、ビッグバンドによる綿密な打ち合わせを前提とした「スウィングジャズ」に飽きてしまった「チャーリー・パーカー」や「ディジー・ガレスピー」といったジャズマンたちが、仕事の後に個人的にジャム・セッション（ミュージシャンたちが集まって行う即興演奏）を行うことで生まれました。ビバップでは、代理和音でリハーモナイズしたり内部転調やテンションノートを用いたりして、決められたコード進行に沿いつつアドリブ演奏を展開していきます。しかしこのスタイルは誰がやっても同じようなアドリブになってしまいマンネリ化してしまったため、1950年代の終わりごろにこれを打破すべく2種類の動きが起こりました。

その1つは、ビバップのルールを変えることで新しいジャズを作ろうという「モードジャズ」。一般的にはこのモードジャズまでが「モダンジャズ」に含まれます。一方で、同じ時期にビバップのマンネリ化を打破するために生まれたにもかかわらず、「モダンジャズ」には含まれていないのが、「フリー・ジャズ」。こちらは「そもそもルールなんて必要ない、コードもリズムも関係なく各自が好きなように演奏すれば良い」という理論に基づくジャズで、ビバップからモードジャズまでのジャズ理論を全否定していることから、「モダンジャズ」には含まれない、というわけです。

この調性をまる無視したジャズは、その自由奔放さゆえに当初伝統的なジャズを好む人たちには理解されず、「音楽として認めない」と否定されることが少なくありませんでした。アバンギャルドな音楽にも寛容だった「マイルス・デイヴィス」さえも、このフリー・ジャズを受け入れることはできなかったのだとか。とは言え行き詰まっていたジャズ・シーンを打開したことは確かで、今でもフリー・ジャズが好き、というファンは世界中に存在しています。

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